pf個人移行迄の道のり②

個人レッスン移行までの道のり①の続きです

発表会では、ソロ演奏の代わりにごきょうだいに参加して頂いての「リズムアンサンブル」、連弾はお母様と生徒さんで演奏して頂く事にしました!

連弾曲はそれぞれの片手1本の指で弾けるとてもとても簡単な曲だったので、演奏面での生徒さんの負担はゼロ!伴奏者のお母様は心臓バクバクだったと思いますf^_^;

生徒さんは勿論のこと、お母様…本当に頑張られました~p(^_^)q

生徒さんには私の下手なステージの絵を見てもらいながらf^_^;発表会のお話を何度も伝え、気持ちの準備やイメージ定着に時間をかけていきました

どちらかと言うと、演奏に対する過度な意識や緊張よりも、「ステージに上がる‼︎=夢の舞台‼︎」に意識がいってくれたので、そこも大きなポイントだったと思います

その子にとって発表会のステージに立つ事は、お姫様になれる夢の舞台‼︎

「せっかく素敵なドレスを着るのだから、お背中ピーン!足もキチンと揃えてお椅子に座ろうね!お辞儀も美しく…」そんな言葉をかけてあげると、その子の気分はもうプリンセス(≧∇≦)

リハーサルは少し緊張気味でしたが、お母様の心解れる言葉のサポートも有り、本番は大成功*\(^o^)/*

連弾曲はユーモアのある可愛い曲でしたので、生徒さんの弾くタイミングがお母様の伴奏にバッチリ合うと、客席から「可愛い~‼︎」のお声が♡

どちらかと言うと、リズムアンサンブルの方がとても難しい曲だったのですが、
その子の“お顔シール”を貼ったパート譜作成!その楽譜を見つつ、またリズムやタイミング、アクセントにあった言葉かけ(例えば♩♩♩をナツミと言いながらタンバリンを叩く)で沢山練習して練習して練習して…

大成功‼︎*\(^o^)/*
ごきょうだいも支えてくれました!
Aサマ、サンキューです(*^^*)

そしてその成功の余韻をレッスンに移し、「鍵盤遊び」の項目を取り入れていきました

※因みにその時に使用したテキストは、
ヤマハ出版•ミッフィーのぴあの絵本①「ぴあのさん、あそぼ!」
各曲のタイトルと内容が一致しており、1曲が短く、子どもさんが楽しみながら学べる内容である事

その当時はレッスンマスコットがミッフィーちゃんだったので、違和感無くテキストを使用出来ました※


トライアングルレッスンのスタイルも、徐々に変えていきました

時にはお姉ちゃんがお母様代行になったり(笑)、徐々にお母様と離れて受けるレッスン経験を重ね、講師と生徒さんの2人だけのレッスンへ移る事が出来ました!

その点で生徒さんのパニックはありませんでした

それはその生徒さんの心の成長があったからです

「ワタシ、お姉ちゃんみたいに1人でレッスンに行けるよ!」

気分はもうプリンセスでは無く、ちょっぴり自立した1人のお子さま♡

逆に「お母様、久々にレッスンへお越しになりませんか♪」とお誘いしてのトライアングルレッスンとなると…生徒さんはもう恥ずかしくって出来ない‼︎f^_^;

その子なりの“1人でレッスンを受ける”準備完了のサインが出ていました

レッスン項目も、少しずつ少しずつ変化していきました

リトミック要素を徐々に減らし、ピアノ伴奏に合わせてのお歌や音名暗唱、模唱や聴唱、鍵盤遊びを増やす

音符カード•手と指番号の体操•音符書きを取り入れる

そして見立てボードとレッスンマスコット•ミッフィーちゃんにさよならをする


翌年の春には小学一年生になる生徒さんでしたので、ご卒園•ご入学のシーズンと新生活で心が落ち着かない春を避け、その季節の前までにピアノ個人へと完全移行が出来ました

元々のレッスン自体をとても楽しんで受けてくれた生徒さんですが、時折パニックになる事もありました

お母様との分離不安で、コアラちゃんになったりf^_^;お耳に手をあて、目を隠して刺激をシャットアウトしたり、固まってしまったり…その行動の根っこにはその子なりの理由があり、不安や自信のない気持ちから身を守る為の行為なのです

行為を無理に止めず、その都度心が落ち着くまで時間を置いたり、別の項目をして気分を変えたりして…レッスン再開!

そんな1年10ヶ月の時間がピアノ個人レッスンへと繋がり、生徒さんは今もレッスンを受けてくれています

移行に対する生徒さんのパニックが見事なまでにゼロだった事は、準備にたっぷりと時間をかけた事と、生徒さんの心の成長と上手く一致出来たからだと思っています

そしてお母様をはじめとするご家族のご協力があったから

見事な移行成功例となりましたが、全てが上手く流れる事は、簡単な事ではありません

成功例と言うよりも、“その子オリジナルの移行スタイルが完了した”と言う表現がベストですね(*^^*)

だからこそ、その子その子をキチンと見て、見極めて、お母様方と連携したレッスンを行わなくては…と思います


個人レッスンへと移行した今、あの時のトライアングルレッスンの事を思い出すと、何故か淋しい気持ちになります(笑)

まるで巣立っていく子どもを見送るお母ちゃんの気持ちですf^_^;


引き続き③では、また新たな移行スタイルが出来つつある、ある生徒さんの事を綴ってみたいと思います

つづく